2019年7月19日金曜日
bloodstained
あれだけ発売が楽しみだったゲームも、遂に終わってしまった・・
bloodstained、現存するゲームの中で個人的に最も好きな、「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」の作者、五十嵐氏の作品である。
月下の夜想曲は今となっても普通にプレイして面白い。悪魔城の隅から隅まで構造を覚えてしまった後でもまたプレイしたくなる魅力をもつゲームである。人生の節目にプレイしている。これからもプレイするだろう。
ただ新しい気持ちで月下を遊んでみたいという実現不可能な欲求もあるにはあった。
そしてbloodstainedの登場である。
bloodstainedは元コナミの五十嵐氏による海外メーカーからの発売ゲームである。
五十嵐氏はコナミに在職中、悪魔城ドラキュラ的ゲームの提案をした所、そんなもん売れるかと没になり、そのまま退職、クラウドファンディングにて世間に問いかけた所、数時間で目標金額を達成したという伝説を持っている。
そしてbloodstainedをクリアしてみて思った事はいくつかある。
まず、五十嵐氏はコナミを退職して良かった。
コナミに居ては、このゲームは絶対に生まれなかった!!
コナミであれば、やれソーシャル要素だ、やれDLCだ、課金だ何だかんだを今考えないでゲーム作りはできない。
悪魔城ドラキュラの資産もあり、その上に乗っかる分、レガシーとの闘いもある。もちろん利用もできるのだが。
その点、コナミから離れて、純粋にigavaniaのファンだけに向けてゲームを作れる環境が整い、ファン向けの要素のみでこの作品が完成できたのは奇跡とも言える。
とにかく、igavaniaファンにとっては怒涛の愛の嵐なのだ。
月下の夜想曲へのオマージュというかそのまんまというかそういう要素に溢れ、プレイすればするほど、月下シリーズの続編と思えるほどの出来。
プレイ中の25時間は愛に溢れて幸せだった・・。
楽しかった要素は以下に箇条書きに。
・マップを踏破しながら踏破率を上げて行く気持ちよさ
→マップの表示フォーマットが月下そのもので笑った。
・行けない場所があっても、2段ジャンプや色々な要素で行けるようになる喜び
→あっち行ったりこっち行ったりが意外と楽しい
・広すぎないマップにしっかり寝られたワープゾーン、セーブエリア
→アカン、体力がない!そろそろ死ぬかも、とギリギリの所にセーブエリアがある楽しさ
・敵の動きが月下的なのが一杯あって楽しい
→新しい敵も居るが、基本的には月下ベースなのだ!
・シャードと言われる能力アップの多彩さ
→敵ごとにシャードがあり、それらを一個づつ試して何が強いかを調べる楽しさ
・攻略の楽しさ
→何回やっても倒せないボスなど、やりがいがあった
他にもいっぱいあったのだけど、また思い出したら追記していこう。
ただ、残念な部分もあった。それも箇条書きに。
・プレイし終わった感覚としては、新しい体験では無かったなーというちょっとした寂しさ
→あまりにもそのままだったので、月下のファンムービーのような、そんな感じ
・サウンドが惜しい部分がいくつかあった
→BGMも月下のようなえげつなく尖ったものがあまり感じられなかった。
→日本語ボイスが割とイマイチだった。特にモンスターの声ナド。なので英語音声でプレイ。
→SEも二段ジャンプの音とか余り好きじゃなかった。
・次のエリアに進めるような区切りとなる大事なシャードが割とおざなり
→もうちょいゼルダ的にというか、このシャードとこのシャードを組み合わせて・・みたいな謎があるともっと楽しかったのに。進める場所のみで使用、みたいのが後半多かった感じ。
・おふざけが少なかった
→月下の良さと言えばおふさげに全力を注いでいた部分。関西的というか。それが今回は
少ないなという印象。食べ物とかアイテムフレイバーとか、もっとふざけて欲しかった。
まあそれでも本当に楽しい25時間でした。すっかり老人になってきたので、また忘れた頃に
再度プレイすっぞ!!
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